スワップ(Swap)って何?
スワップ(Swap)とは、通貨と通貨の金利の差から生まれる金額のことを指します。
まずは、FXが金利とどのような関係があるかから説明しましょう。
各通貨には金利があります。
例えば、
日本円を借りたり貸したりするときには金利が発生しますし、
米ドルを借りたりかしたりするときにも金利が発生します。
そして、日本円と米ドルの金利は一緒ではありません。
金利は様々な状況によって変化しますが、
そのうち大きな影響を与えるものが「政策金利」と呼ばれるものです。
上の図からご覧頂けるように、
政策金利は、USD(米ドル)、JPY(日本円)など通貨によって異なりますし、
同じ日本円でも、時に応じて政策金利は変化しています。
そして、その金利と金利の差によって生じる、
利益や損失のことをスワップと呼びます。
FXではスワップがほぼ常に発生します
FX取引は、通貨と通貨の取引です。
通常、通貨と通貨の間には金利差が発生していますので、
FX取引をすると、このスワップがほぼ常に発生します。
このスワップのメカニズムを説明します。
例えば、金利の低い日本円を売って、金利の高い米ドルを買うとき、
FX取引ではレバレッジが効いていますので、実際の動きは、
という動きになっています。
ここで発生している金利が、
日本円を借りていることで発生する「金利の支払い」
米ドルを預けていることで発生する「金利の受け取り」です。
上記の「政策金利の推移」の図では、最終時点の2012年1月で、
日本円の金利は、米ドルの金利より低いですので、
「金利の支払い」よりも「金利の受け取り」のほうが多くなりますので、
結果として、利益になります。
このように、金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買うことで、
定期的にその金利の差が利益となりますし、
反対に、金利の高い通貨を売って、金利の低い通貨を買うと、
定期的にその金利の差が損失となります。
この利益や損失のことをスワップと呼びます。
同じ種類の通貨の取引でも、FX会社によって、
このスワップがいくら発生するのかは異なります。
FX会社ごとのスワップ金額は、スワップポイントと呼ばれており、
FX会社を選ぶ際の重要なポイントのひとつです。
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