FXの比較に活かせる！信託保全の意味を知るならFXプランニング

FX会社には信託保全義務が課せられています

以前は、FX会社そのものが経営破綻した場合に、
FXに預けているお金や利益が返ってこないということが心配されていました。

しかし、現在では、その心配はほぼなくなっています。

2009年8月1日に施行された、
「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」によって、
2010年2月1日以降、相対取引を実施している全てのFX会社に対して、
顧客資産の全額を信託保全することが義務化されました。
※取引所取引のFX会社についても同様の「全額預託」が定められています。

そのため、FX 会社の破綻時に、自分のお金が返ってこないというリスクが、
なくなりました。

また、以前は、FX会社を選ぶ際に、
信託保全の有無や、全額信託保全か一部信託保全かが、
大きな検討材料となっていたのですが、
現在では全てのFX会社に全額信託保全義務が課せられたため、
あまり重要な検討ポイントではなくなってきています。

信託保全の仕組み

ここであらためて、信託保全の仕組みを説明したいと思います。

信託保全とは、FX会社が顧客から預かっている資産や利益を、
FX会社自身の資産とは分けて管理し（分別管理）、
さらにその資産を信託口座にて第三者に管理してもらう仕組みのことです。

そして、FX会社が破綻した場合には、
信託口座に預けられていた顧客資産を、
FX会社が定めていた代理人（弁護士など）を通じて、
顧客に返還されるという仕組みになっています。

信託保全の内容はFX会社ごとに微妙に異なる

今日、FX会社ごとの信託保全の内容について大きな違いはなくなっています。
しかしながら、実際には信託保全の内容はFX会社ごとに微妙に異なっています。

１）いつ信託するのか？

FX会社は信託会社に顧客資産を信託しなければなりませんが、
即日信託することを定めているFX会社もあれば、
入金後2日後に信託することを定めているFX会社もあります。

そのため、例えば経営破綻した場合に、
その時点での証拠金や利益が返還されるとは限らず、
2日前時点の証拠金や利益のみが保証され返還されることもあります。

あまり、経営破綻した場合のことを考えたくはありませんが、
リスク管理の一環として、事前に信託のタイミングを確認しておくとよいでしょう。

２）どこに信託するのか？

FX会社によって、委託先の銀行や信託銀行は異なります。

スポンサーリンク